出産祝いに喜ばれる今治製タオルはどこが他と違うのか

コラム

■目次

  1. はじめに
  2. タグをみる
  3. 重さ、匁(もんめ)をみる
  4. 肌触りをみる
  5. 縫製をみる
  6. 匂いを確認
  7. 洗濯した後、色落ち具合をみる
  8. まとめ
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どうも!店長のアリです。

出産祝いに喜ばれる「今治製タオル」は質がいいことで有名ですが・・・ではいったい何がいいのか、
他のタオルとどう違うのかまで詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?

今回は私の経験も踏まえて、その違い、質のよさをご説明しながら、いいタオルを見分けるポイントをお伝えしていきたいと思います。

はじめに

私は今まで3回、愛媛県今治市まで足を運んで直接数社の工場を見学、機械など見てまいりました。

結論から申しますと、今治製のタオルを作るのには本当に手間をかけて丁寧に作られています。
工程についてはこちらをご参照ください。

タオルと造船の町というだけあって、今治はタオル関連の会社が100社以上あり、製造方法、縫製など若干異なる点もありますが、その会社ごとに個性があって様々な種類のタオルが作られ、どれも一定以上の品質を保っています。

タグをみる

いいタオルの見分け方の1つ目のポイントはタグをみることです。


弊社の今治製のタオルには全て「日本タオル検査協会」が審査した合格マークのタグをつけており、一定の品質基準を満たしております。


また、今では有名になった「今治マーク」のタグがついていると、いっそう安心です。

今治マークは「四国タオル工業組合」が色落ち、摩耗テストなど厳しい検査をおこなって合格マークをつけているので、さらに質の高いタオルであることは間違いありません。

重さ、匁(もんめ)をみる

匁とはタオルの厚み・重さを表す単位です。

同じ大きさ、厚さがうすくても、匁の数値が高いとぎっしり身が詰まっており、吸水性抜群です。

グラム換算すると1匁は3.75グラムです。

ちなみに当店のバスタオルは約100匁ありますので、約370gです。

ぱっと見は薄く見えますが、持つとずしりと身が詰まった感じのバスタオルです。

肌触りをみる

当たり前のことですが、タオルの種類ごとに肌触りが異なります。

肌触りのよさが質の見分ける上で大切な要素であることはいうまでもありません。

●ガーゼタオルの場合
表面のフラットでパイル地はカットしておりますが、フワフワして肌触り柔らか。生まれたばかりの赤ちゃんにピッタリなので、出産祝いに贈られる方が多いタオルの一つです。なお、縫製の仕方によっては洗濯を繰り返すと編み目が粗くなってきます。

●インクジェットなどでプリントしているタオル
こちらも表面をフラットにカットしているので ベルベット調の滑らかな肌触りです。インクジェットなどでプリントしているタオルに使われます。

その他、表面がワッフル状の凝った形状のタオルなど様々な今治製タオルがあります。
(今治市にある今治リソースセンターに行くと、各社のタオルの一度に見て、触ることができます。いろいろ比較できるので面白いですよ。おススメ!)


今治リソースセンター

縫製をみる

海外製だと、端の方の縫製がガタガタでゆがんで一直線ではなく、Nの文字のようなゆがみがあったりしますが、今治製タオルではまずそんな箇所はありません。

また、半分に折りたたんで端と端が揃うなど当たり前のようですが、これも技術の高い証拠なんです。

同じくタオルの生産地で有名な大阪泉州にいったときに、ある会社の社長さんから聞いたお話なのですが、

昔から薄利多売でタオルを生産してきた泉州ではハンドタオルなど半分に折りたたんで端と端が揃う、なんてことはあまりないそうです。(それだけ、今治は縫製の質も高いということらしいです。)

同じタオル産地でもその色といいますが、方針はちがうものですね。

匂いを確認

タオルは本来、無臭が当たり前なのですが海外製だと匂いが酷い場合もあります。

たまにノベルティ用の安価なタオルにインクのようなきつい薬品の匂いがある場合がありますが、肌に触れるものですし使用はする機会は限定されてしまいそうですね。雑巾でも匂いがうつってしまいだし。

もちろん、今治製タオルにはそんなことはありません。タオルの生産工程で漂白剤など薬品を使うことがありますが、必ず綺麗に洗い、乾燥させております。

洗濯した後、色落ち具合をみる

洗濯した後、すぐ色落ちしてしまうものもあるので注意が必要です。

印刷方法にも左右されますが、安いものだとすぐに色が落ちてしまいます。

弊社の今治製タオルは基本、プリントした後に後処理を施しております。

後処理とはプリントした色を定着させるために特殊な機械で百数十度で蒸し、その後、インク内の不純物を取り除くために洗って乾燥させる工程です。

手間はかかりますが、これをすることで洗濯機で洗っても色落ちせず、長持ちするタオルが完成します。

まとめ

今治製のタオルは長持ちさせるため、糸の生産からプリント、縫製まで数多くの工程もをふんでおり、手間暇かかっています。

普段意識せず使っていると当たり前かもしれませんが、このレベルにあわせるには大変な設備投資が必要です。
昔から町全体がタオルの生産を分業し、支え合っている今治しかできないことが改めてわかるかと思います。

先日今治にいったときに聞いた話ですが、近年人口が減少し、タオルの会社も全盛期と比べてかなり減ってきているそうです。

おそらく、質の高いタオルが生産できるのは日本で今治市しかないと思いますので、何とか廃れない様に当店も力になれれば・・・と思います。

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