ポリエステル素材に最適なプリント方法はシルクか、それともインクジェットプリントか?

コラム

どうもです!ココロコ店長です。

「ポリエステル素材のTシャツにプリントするにはシルク印刷か、それともインクジェットプリントか?」と、どちらが最適なプリント方法なのか迷う方もおられると思います。
(例えば、マラソンチームで速乾性のあるドライTシャツにチームのロゴデザインをプリントしたい、など)

結論からいえば、プリントしたいデータの色数によって変わってきます。とくにグラデーションがあるかどうかがポイントになります。

シルクプリントでポリエステル素材にプリントする場合のメリット、デメリット

単色ならシルクプリントの方がコストも安く、納期も比較的早いです。(版代が別途かかるので、数枚などの枚数が少ない場合は逆に損かもしれません)
ただし、データがグラデーションがある場合は、データの通りにプリントするのは難しいかもしれません。

シルクは網点といわれるドットの密度で色の濃さ、薄さを表現するため、薄くなるとドットが目立ちます。また、ドライTシャツの場合はメッシュ素材なので、 生地目が見えやすくなり余計に荒く見えるかも。
そのほか、シルクプリントはデータにあわせて色を作るのですが、データの通りの色にならない可能性もあります。

メリット

  • コストが安い(枚数が多い場合)
  • 納期も比較的早い(枚数によります)

デメリット

  • 版代がかかる
  • 色がデータの通りにならない場合もある
  • データにグラデーションがある場合は荒くみえる(データの通り、綺麗なグラデーションにはならないと思ったほうがよいです。)

インクジェットでポリエステル素材にプリントする場合のメリット、デメリット

ここ数年でポリエステル素材にインクジェットプリントができるプリンターが出てきました。その結果、ポリエステル素材でもフルカラー印刷が可能になりました。

メリットは「デザインの表現性や再現性に長けている」こと。とくにグラデーションのデザインには最適です。また、インクジェットなので、通気性がよく素材の風合いが残ります。

デメリットは「価格が高くなる」、「(ボディが濃色の場合は)納期に時間がかかる※」、「プリントできるところが少ない」の3つです。どのくらい高くなるかは各お店次第ですが、枚数が多くなれば1枚当たりの価格は抑えられるところが多いです。

※インクジェットプリントの場合、濃色のTシャツ等の場合は1枚につき2回プリントします。一度下地として白インクでプリントし、その上にカラープリントするという手順となるため、どうしても時間がかかります。

実際にポリエステル100パーセントのドライTシャツにインクジェットプリントした場合。写真などのグラデーションの表現はできます。
なお、ポリエステルの生地へのプリントは生地目が見えやすくなる場合があり、不良ではありません。

メリット

  • デザインの表現性、再現性に長けている
  • 版代がかからない(小ロット向き)

デメリット

  • 価格がシルクと比べて高くなる場合あり
  • (ボディが濃色の場合は)納期に時間がかかる
  • ポリエステルにインクジェットプリントできるプリンターを持っているところが少ない

まとめ


デザインにグラデーションが多く入っている場合はインクジェットがよいと思います。もしデザインが単色でのプリント(例 濃い黒のTシャツに白文字のプリント)であれば、シルクプリントの方が綺麗に早く仕上がります。

プリントしたいデザインを見て、どちらが最適かを決めるとよいと思います!

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