■目次
当店ココロコの名入れプリントは「インクジェットプリント」で行っておりますが、「いったいインクジェットプリントって何?」という方のために、今回は「インクジェットプリント」について、プリントの方法としては一般的に多い「熱転写プリント」との違いを比較しながらご説明いたします!
インクジェットの3つのメリット
プリントした後、通気性がよい
インクジェットプリントは生地に直接インクをふきつけて印刷する方法ですので、通気性はよいです。とくに汗っかきのお子様のTシャツやベビーロンパースにピッタリ。 (後述しますが、熱転写プリントはシートをシールのようにペタっとはる方式なのでその部分は空気がとおらず、蒸し暑くなります。)
版代かからない
インクジェットプリントはシルク印刷のように別途1色数千円という版代はかかりません。印刷用の版を作らずともデータをそのまま印刷できるので、シルク印刷と比べると安くしあがります。インクジェットは少量印刷向き、逆にシルク印刷は大量印刷向きです。何十枚、何百枚という単位で印刷する場合はシルク印刷のほうが安くなります。(※シルク印刷についてはまた別の機会に詳しく説明します!)
グラデーションなどが表現できる色が多い
インクジェットはフルカラーはもちろん、グラデーションも表現できるので写真のプリントなどにも適しています。
インクジェットの3つのデメリット
大量印刷には向いていない
インクジェットプリントは製法上、1枚1枚機械を使って印刷します。 大量印刷になった場合でも1枚が仕上がるスピードはあまり変わらないため、お値段はそんなに下がりません。 (タオルの場合もインクがのりやすい生地を仕上がるのに時間がかかるので、他の製法と比べてあまりお安くはなりません。) 一方、シルク印刷は流れ作業で一気にプリントできるので1枚あたりの単価は下がり、大量生産向きといえます。
金、銀の色が表現できない
インクジェットプリントは金や銀の色が表現できません。 金だと黄土色、銀だとグレーっぽくなってしまいます。
印刷するものが濃色だと色と混じる
生地に直接ふきつけるので、下の生地の色が赤いと赤っぽく、黒だと黒っぽく仕上がります。※白インクで下地をつくり、その上からカラーでプリントする方法もあり、その場合は下の生地に混ざらず綺麗にプリントは可能ですが、選択堅牢度が低くなるので、ココロコではその方法は採用しておりません。
熱転写のメリット
熱転写プリントとはシートをカッティングプロッターなどでお好みの形にカットして、後からシールのようにペタっとはり、熱プレスをかけて圧着させる方式です。
安い、早い
熱転写はインクジェットプリントよりも作業工程が短く済み、比較的、安く早く仕上げることができます。大人数のサークルのTシャツ、チームTシャツなどに適していると思います。
素材を選ばず、オールマイティ
インクジェットの場合、基本的に綿素材のプリントしかできませんが、熱転写の場合は綿、ポリエステルなど何でもプリント可能です。 (※現在、特殊なインクを使用すれば、インクジェットでもポリエステル素材にプリントできるようになりました。)
熱転写のデメリット
通気性はよくない
シールを貼るようなプリントなので、シールを貼った部分の通気性はよくありません。 また、Tシャツなどにプリントした場合、その部分はTシャツの素材とは別の素材なのでゴワゴワしてしまいます。ロンパースなどうまれたばかりの赤ちゃんが着る服には避けたほうがいいかと思います。
細かい表現がしにくい
唐草模様など細かい模様のデザインですと、圧着して張り付ける前にピンセットで不要な部分を一つ一つ取り除く必要があります。模様が細かければ細かいほど、プリントに時間がかかります。 基本的には数字などざっくりしたデザインに向いています。チームTシャツ、シンプルなデザインのTシャツは熱転写、デザイン重視でいくTシャツならインクジェットという風に使い分けるといいかと思います。
細かいとはがれやすい
さらに、シールのように後から張り付けている製法上、こまかい、細い部分があるとそこからはがれてくる場合があります。(それを防ぐため、ワッペンのように大きな枠でカットして張り付けることが多いです。)
●ココロコがインクジェットプリントにこだわる理由
ココロコは出産祝いなど赤ちゃんの肌に触れるアイテムが多いため、通気性を重要視しており、基本的にほぼすべてインクジェットでプリントしております。
まとめ
それぞれ、メリットとデメリットがあります。用途に応じて使い分けるのがいいかと思います!